泳げるシマウマ 研究所

零細起業家。システムトレードは疲れたので辞めたけど復帰検討中。 @cocoopit_t   

アーリーリタイアにはいくら必要なのか?

昨日、M&Aを手掛けている銀行員の人に会って話を聞いた。前から色々なところで聞いていた話だが、中小零細会社の売却金額は「自己資本+3~5年分の営業利益(のれん代)」として算出することが一般的には多いらしい。

ここで言う「営業利益」というのは、決算書に載っている営業利益そのものとは少し違ってくる。通常、オーナー社長が経営している会社の場合、社長には株主と代表取締役という二つの立場がある。会社が株主に対して利益を還元する場合は、配当金という形をとる。しかし配当金というのは、会社が法人税を納めた後に残ったものから捻出するので、株主と会社をトータルで考えると税金面で著しく不利なものになる。オーナー社長は、配当金ではなく全て経費にすることのできる役員報酬でお金をもらった方が税金が安くて済む。このため、オーナー社長の会社では通常は配当金は出さずに、会社から社長個人へのお金は全て役員報酬という形で受け取ることになる。従って、役員報酬が本来の社長の働きに対する報酬よりも過剰になっていることが多い。

 

これを調整するために、実際の社長の働きに対する「本来の役員報酬金額」を設定して、それを超える実際の報酬分は、営業利益に加えた上で、会社価値を算出することになる。

 

この時使用される「本来の役員報酬金額」はいくらに設定されるのか?という点は、以前聞いていたところでは、1200万円ということだった。確か、中小企業の社長の平均報酬額がそのぐらいだという理由だった気がする。しかし昨日の銀行員の方の話では、1000万円にする場合もあり、「言い値」のようなものであるという話だった。この辺はなんだかいい加減な基準で都度決定されているのかも知れないが、もちろん経営者に求められる能力のレベルは会社によって異なるので、平均報酬などあんまり意味をなさないのかもしれない。

 

こうした算出方式を現在の自分の会社に当てはめてみた場合、本来の役員報酬金額を仮に1200万円として、売却金額は恐らく1億4~5000万円になる。

 

税金20%とM&A仲介手数料2000万円(場合によっては1000万円)、を差し引くと9400万円~1億200万円ぐらいが最終的に手元に残るお金ということになる。既に保有している金融資産の約1億円と合わせて、だいたい2億円程度。果たして、これで十分なのかどうか。


事業を始める前、サラリーマンだったころからすると2億円などという大金を自分が手にする可能性など微塵も考えられなかったが、いざこうなってみると2億円など吹けば飛ぶような金額にしか感じられない。

 

自分は贅沢などしないし生活レベルは極めて普通で、高級外車や女の人が横に座っただけで凄いお金を取られるらしい夜のお店等には何の価値も感じない人間だ。つまり日常生活の面に限れば、そんなに大金は必要ない。

それでも、リーマンショックのようなことが起こると株価は半分ぐらいになり得るし、自分はリーマンショックのようなことか、それ以上のことが自分が生きている間に起こる確率は相当高いと思っている。インデックス投資界隈の人達は、やれ過去の平均リターンは7%だとか5%だとか言ってるけれども、せいぜい数十年しか歴史のない投資手法の依拠する資本主義の有り様が今後大きく揺らぐ可能性があることを考えると、自分としては3%を想定リターンすることすら躊躇してしまう。話がそれるが、インデックス投資界隈の人達が有効フロンティアがどうとかこうとか言いながら、難しい計算をしてポートフォリオを調整していたりするのを見ると、台風が迫っているかもしれないのに、目の前の葉っぱを一生懸命にかき集めて丹念に巣作りに励んでいる昆虫を観察しているような気になってしまう。

 

ここ1年ぐらいは相当がんばって仕事をしてきて(ワークライフバランスのため定時帰宅心がけているが)長年の案件が片付き始めたこともあり、疲労やなんやかやで仕事に対するモチベーションがかなり落ちていて、気分が店じまいモードに傾きつつあったんだけど、あと数年間は集中して収益向上を図らねばならなそうだ。でも、とりあえずなんか疲れているので、どこか温泉にでも行って少しゆっくりしたい。

会社がいくらで売れるのか問題については、また情報が入ったら書きたいと思う。
 

 ▼アーリーリタイアのこと考えていて、気になったブログポスト。

 

giraffyk1.hatenablog.com